誘い方

流行りのレストランとか食べ歩きするのがけっこう好きなんですけど、そういう話をすると男の子から「いい店に連れてってくださいよ」と言われることがよくあり、その度に、ちげーよそうじゃねーだろ!と思うのです。

一応私も女ですので、男の人にはリードして欲しいんです。「いい店に連れてってくださいよ」じゃなくて、「いい店が見つかったから一緒に行きましょう」って言って欲しいのです。もちろん、自分なんかを誘ってくださる人がいるというだけでもありがたいのは百も承知ですけど、でも、たまにはエスコートされてみたいんです!

別に、舌が肥えてるとか豊富な知識とかを求めているわけではないのです。ただ純粋に美味い飯が食べたいだけなら、別にあなたと一緒じゃなくても、適当な友達誘うか、1人で行けばいいのですから。私は、あなたの好きなお店に連れていって欲しいのです。それなのに「俺の好きな店なんて大したことないから……」とか言われてしまうとげんなりですよ。

こういうことを書くとフェミの人に叱られそうですが、個人的には男の人は自信を持って前を歩いてくれる人のほうがかっこいいと思うのです。ちょっと女の子に意見を否定されただけで、プライドが傷ついたーって言って逃げないで欲しい。女の子に「あんた分かってないわね」って言われたら、「お前こそ分かってない」と言い返すくらいの気概があってもいいんじゃないですかね?

言葉にこだわるヲタ

どうもヲタ(特にパソコンヲタ)は言葉に対して不思議なこだわりを持ってる人が多いような。といっても文学的表現とかのこだわりではなくて、駄洒落、回文、旧かな、みたいな言葉それ自体の構造に対するこだわり、みたいな。それと、日常会話でも、なるべく言葉を重複させずに必要最低限の字数で言い表そうという傾向が。プログラミング言語を愛でる気持ちと一緒なのかしら?
そして、そういう妙に論理ばった言葉を使う男性に萌えてしまう私もやはりまたヲタなのでした。

サバサバ女と兄貴肌男

id:kanoseさんの日記を読んで、偽サバサバ女と兄貴肌男の関係についてふと考えた。
や、私自身も偽サバサバ要素を持ってると思うんですよね。(さすがに自称は絶対しないけど、自分の女らしくない部分をことさらに目立つところに置きたがるとか、男友達の中にいたほうが落ち着くとか)
で、どうしてそうなったか考えると、「兄貴肌の男」(体育会系の、男から頼りにされる系の男)が大好きで仕方ないからだ、という結論に。

「兄貴男」の周りには、基本的に男ばっかり集まるので、そういうヒトにぴったり引っ付いていると自然と男友達ばかりが増えるわけですよ。で、兄貴男はよく「乾杯したら飲み干せ!」とか「後輩にはおごるものだ!」とか言うもので、まあ好きなヒトの言うことなので、はーい分かりましたとありがたく従うわけです。

で、兄貴男、けっこう単純なヒトが多いので、こう、言われた通り乾杯したら飲み干したり後輩におごったりしているだけでコロッと騙されて、「お前は男らしくていいなあ」とか言ってくれるのですよ。(現にうちの旦那、結婚して1年以上経つのに、まだ私のことを男らしいヤツだと勘違いしたままです。そろそろ気づけよ)

その結果、表面的はサバサバっぽく振舞ってるけど、その実は「男らしい男に愛されたい」、というめちゃめちゃ女性的な感情からスタートしているので頻繁にボロを出す、という典型的な偽サバサバ女が出来上がるわけです。こういうパターン、けっこう多いんじゃないだろうか。

つーか、普通だったら好きな男と仲良くなりたければ、男っぽく振舞って油断させて近づく、なんて面倒なことしないで、普通に女の武器で誘惑するよな。それができなかったのは、きっと女としての自信がないとか、くだらないコンプレックスでごにゃごにゃしてたからなんだろうなあ。

親の影響って意外と根深いよね、という話しを旧友とした。
たとえば、このヒトと結婚したいんだけど、たぶんうちの親は彼みたいに○○な人は好きじゃないから反対されるだろうなぁ、と思って紹介するのを躊躇していたとする。
その時はたぶん、自分も心の奥深いところで、「○○なタイプ」はできれば避けたかった、と思っているのかもしれない。
本当に、心から相手を信じて愛していたなら、彼が親の考えている条件に適合するか否かなんて考えもせず、堂々と紹介するんじゃないかなあ。

結婚したいといいつつ、いつまでも親に紹介することができずにいて、そのまま別れてしまったカップルをいくつか知っている。
「だって彼はフリーターだから、私自身はそれでもいいんだけど、うちの親は反対しそうで」
「だって彼は外国人だから、私自身はそれでもいいんだけど、うちの親は反対しそうで」
そういう時、やはり自分自身も、心のどこかで彼らと結婚することに抵抗を感じているんじゃないか。親から伸びてきて絡まってくる価値観の蔓が、いつの間にか自分自身の価値観をも侵食している。逃れがたい、「家」の絆しである。

自戒を込めて、というよりもほとんど自戒そのものなのですが、「空気読めないヲタ」の内訳が昔と今とでちょっと違う気がします。
昔はホントに典型的な「自分語りや趣味の話だけしかしない人」がヲタ世界にはたくさんいたのだけど、最近はそういう人に会うことがあんまりない。
そのかわり、ボケ・突っ込みが過剰でウザい人、が多くなってきた印象がある。普通に「そーだね」って頷けばいいところまで、いちいち面白くもない突っ込みをいれてくるタイプ。このタイプの人に「空気嫁」と言っても、「は? 俺は自分のことより周囲を優先しているから、周りを盛り上げようと頑張ってるんじゃないか」となってしまうのでたちが悪い。
なぜなのだろう。なんか、昔に比べてコミュニケーションスキルが強く求められる時代なのだろうか。昔は、ちょっとくらいの自分語りなら許される大らかな雰囲気があったような。それが今は猫も杓子もコミュニケーションコミュニケーション言うから、ヲタも慣れないボケツッコミをしなくちゃいけないような強迫観念を抱き、でもヲタだからスマートにはできなくて、で、ああなっちゃうのでしょうかね。だから本人的には、「周りの人が楽しくなるような話をしろよ」という空気を読んだ結果に他ならないわけでして、今更止めろと言われても、お前らにつまらないって言われたから頑張って面白いことを言う人になろうとしてるのに、またもとのつまらないヲタに戻れって言うのかよ!と逆ギレするしかないわけで。ああ耳が痛い。つまりあれだ。昔の大らかな雰囲気は良かったなあというお話でした。

よく、会社で使える人間と思われるためにはこうしろとか、これからの社会人の心構えとか、いろんな本に書いてあったり演説を聞かされたりして否応なしに頭に入ってくるじゃないですか。特に就活してる時なんて、もう会う人会う人から聞かされるじゃないですか。
1.自分から問題を発見して積極的に解決しろ
2.常にもっと効率の良い方法はないか探せ
3.積極的に人と交流して社内外に人脈を増やせ
4.常日頃から自己啓発につとめて勉強したり資格とったりしろ
5.社会情勢に敏感になって普段の仕事にも取り入れられないか考えろ
などなど。
それはいいとして、なぜみんな、新社会人にとって一番大切なことを教えてくれなかったのでしょう。すなわち、これ。↓
6.以上の心構えは、概ね入社2年目くらいから気にし始めるべし。1年目はとりあえず目の前にあることだけを考えて、上司に言われた通りに動くべし。余計なことはするな。
1〜5をピュアなリクルーターに説教するんだったら、きちんと6まで言わなきゃ駄目だと思うのです。ピュアなリクルーターはピュアなので、大まじめに1〜5を実行しようと頑張ってしまって1年目の頃の私のように酷い目に遭います。新社会人よ、騙されるな。それらの訓辞は、君たちにはまだ早い。